高橋教授が著者として参加したWilliams Textbook of Endocrinology 15th editionが発売されました。
高橋教授が著者として参加したWilliams Textbook of Endocrinology 15th editionが発売されました。14th editionは2020年でしたので4年ぶりの改訂となります。
高橋教授らのグループが約20年かけて、発見、命名、発症機序を解明してきた「抗PIT-1下垂体炎」は12th editionにその疾患の存在が記載されました。そして今回の15th editionでは執筆依頼を頂きました。
抗PIT-1下垂体炎が腫瘍における異所性PIT-1発現によって後天性GH, PRL,TSH分泌不全症を引き起こすこと、一部のACTH単独欠損症、一部の免疫チェックポイント阻害剤関連下垂体炎(PD-1/PDL-1阻害剤関連下垂体炎の一部)では抗PIT-1下垂体炎と同様傍腫瘍症候群として起こること、それらは共通の機序による「傍腫瘍自己免疫性下垂体炎」と定義付けられたことがSection IX Polyendocrine and Neoplastic Disorders 44章 The Immunoendocrinopathy Syndromeに詳細が記載されました。
これらの一連の仕事はこれまでに世界的にも高く評価され、高橋教授が国際内分泌学会や欧州内分泌学会など世界の主要な学会のPlenary speakerとして招かれただけではなく、重要な仕事を担ってくれた大学院生たちは内分泌学会研究奨励賞をはじめとする多くの賞を受賞し今は指導する立場で活躍しています。 Williams Textbook of Endocrinologyは世界の標準的な教科書であり内分泌学のバイブルですので、興味のある先生はどうぞご覧ください。そして「抗PIT-1下垂体炎」「傍腫瘍自己免疫性下垂体炎」が認知されて適切に診断、治療されることを願っています。