第23回日本内分泌学会近畿支部学術集会についてのお知らせ

高橋教授が主催する第23回日本内分泌学会近畿支部学術集会についてのお知らせです。

今回多数の一般演題、若手優秀演題賞のご応募を頂きました。心より感謝申し上げます。是非、お越しいただき晩秋の奈良とともに対面の学会を満喫頂けましたら幸いです。

ご挨拶

2022年の第23回日本内分泌学会近畿支部学術集会会長を拝命した高橋 裕と申します。この度11月26日(土)に奈良コンベンションセンターで開催させて頂きます。新型コロナウイルスの流行は持続していますが、共存の形式で昨今の多くの学会が対面で安全に施行されていることから、十分な感染予防対策を行いながら現地開催で行わせて頂きます。

 皆さんは学会に何を求めておられるでしょうか?日常診療で診断・治療に悩む症例は稀ではありません。そのような時に適切な指導医、十分なディスカッションができる恵まれた環境は多くはありません。一方で皆で悩んでいたことがエキスパートの一言で氷解することはよくあります。学会での症例報告は、まさに自分たちの実力を試し新たな視点を得る重要な機会です。今回一般演題には40演題ものたくさんのご登録を頂きました。そして若手優秀演題賞にも23演題ものご応募を頂きました。厳正な書類審査の結果8人の先生方に当日発表して頂きますが、残念ながら落選された演題もいずれも魅力的で甲乙つけがたく、ぜひ一般演題として素晴らしいご発表をお願い申し上げます。ベテランの先生におかれましては、発表される若手をencourageして内分泌診療の魅力をお伝えできるような活発なご議論をどうぞよろしくお願い申し上げます。

 今回学会のテーマは「内分泌疾患診療を楽しもう」にさせて頂きました。皆さんにとって外来は楽しいですか?どうして良いか分からなかったり、患者さんが増えて辛いこともあるかもしれません。楽しむために必要な要素は「新たな気づき」「小さな成功体験」「自分の成長」そして「患者さんからの感謝」です。本学会が少しでもお役に立てればと存じます。

 本学会では内分泌疾患診療を楽しむための日常診療に役立つアップデートの知識を盛りだくさんにお届けできるよう教育講演として藤田医科大学 鈴木敦詞先生による「骨粗鬆症治療アップデートー内分泌・代謝疾患の視点から」大分大学 柴田洋孝先生による「病態生理から見たMR関連高血圧の管理:原発性アルドステロン症の最適管理を目指す」、そしてランチョンセミナーとして神戸大学 福岡秀規先生による「機能性下垂体腺腫における薬物治療の実際」、JES We Can企画として大阪公立大学 新谷歩先生による「若手内分泌医師にも役立つ統計学へのアプローチ」、そして大変僭越ではございますが、私自身による指定講演として「明日から役立つ下垂体疾患ケーススタディ」を企画させて頂きました。

 昨今多いWeb学会は便利ではありますが行く苦労が少ない分やはり心に残るものは少なく、対面の学会の質疑における耳学問や人との交流はかけがえのないものです。今回の学会で皆さんと直接交流できることを大変嬉しく思うとともに、ご参加頂いた全ての方にとって実り多き学会となるよう、皆様のお力添えを何卒よろしくお願い申し上げます。

 この時期の奈良は紅葉のまっ盛りです。少し足を伸ばして頂くと東大寺、興福寺、薬師寺、春日大社、唐招提寺の世界遺産やプログラムの表紙の平城京などと見所がたくさんございます。是非この機会に学会とともに奈良そして日本の歴史を満喫して頂ければ幸いです。

令和4年11月26日

第23会日本内分泌学会近畿支部学術集会

会長 高橋 裕

奈良県立医科大学 糖尿病内分泌内科学 教授

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