糖尿病、内分泌疾患診療のエキスパートを目指そう(1)
糖尿病、内分泌疾患診療のエキスパートを目指そう(1)
これを読んでいる先生たちは糖尿病、内分泌領域を選択して研修を始めたあるいは専門医を取ったけれどエキスパートという自信はまだないといった状況ではないかと思います。現在、奈良県立医科大学 糖尿病内分泌内科や関連病院では多くの研修医、専攻医の先生たちが内分泌代謝糖尿病内科専門医、エキスパートを目指して頑張っています。今回そのような先生たちがすくすくと伸びるために大切なこと、奈良医大で指導していることを今後記載していきたいと思います。ご参考になりましたら幸いです。
- 良い習慣をつけよう
卒後2年間の前期研修医の時期、その後3-4年の専攻医の時期は医師として成長するために最も重要な時期です。特に最初の3年間に成長を続けることができる良い習慣を身につけられるかどうかが、一生を決めると言っても過言ではありません。今はスマホで少し調べたら表面的な答えらしいものはすぐ得られますが、安易に得た知識は身につきません。経験した症例の関連した疾患はその日のうちに教科書、ガイドラインをしっかり読みこむ習慣を身につけましょう。その日々の積み重ねがエキスパートへの道になります。 - 一例、一例を大切に見よう
- 症例を経験したら、耳学問だけではなく、必ず教科書を読んで系統だった知識にしよう
- 匠の技を盗め
- プレゼンは徹底的に準備しよう
- 担当症例は後に役立つサマリーを作成しよう
- ガイドラインは必要最小限の知識である。エキスパートはガイドラインの根拠を調べて行間を読め
- リサーチマインドを持とう。
- どんどん学会発表、症例報告をしよう。英文論文にも挑戦しよう