高橋教授の責任編集「外来診療のための糖尿病・内分泌疾患ベストプラクティス」が第34回日本臨床内分泌代謝Updateで先行販売されました。

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高橋教授の責任編集「外来診療のための糖尿病・内分泌疾患ベストプラクティス」が第34回日本臨床内分泌代謝Updateで先行販売されました。
おかげさまで、学初日は売り切れ、2日目にさらに100冊入荷されるという大変好評をいただきました。以下に内容についてご紹介いたします。買いそびれた先生も12月5日にはアマゾン等で購入可能です。ご興味があればぜひお気軽にご覧ください。

https://www.shindan.co.jp/books/index.php?menu=10&cd=265300&kbn=1&fbclid=IwY2xjawG3rYdleHRuA2FlbQIxMAABHXXa6MkN_r3NEAbMOBhbf0BnVjmVexHpA8OTWQqUPoulwCbA0p2mCsEA1A_aem_LAd4ptrEXzq3o8DqmpvQaA

 

内容について序文からご紹介いたします。

高血圧や糖尿病,骨粗鬆症や甲状腺機能低下症など,内分泌代謝領域の外来で遭遇する頻度の高い32疾患に絞って,エキスパートが外来のノウハウを詳細に解説.病態から,具体的な処方例やフォローアップすべき検査,専門医への紹介のタイミング,さらに知っておくとレベルアップ間違いなしのコラムまで盛りだくさんの内容.明日からの外来診療に役立つヒント満載で,日々のルーチンが生まれ変わります!

本書を手に取っておられるのは,これから糖尿病内分泌疾患の外来診療を始めようという若い先生,あるいは,なんとなくこれまで外来診療をやってきたけれど,ふとこれでよいのだろうかと感じた先生でしょうか.また若手を指導している先生,ベテランの先生もいらっしゃるかもしれません.
専門医研修においては,そもそも系統だった外来のトレーニングというものはなく,思い起こせば私自身も外来診療でいきなり担当を割り振られ,よくわからないけれどとりあえずdo処方から,という感じでなんとなく経験を積んできたというのが実際のところで,そのような先生も多いのではないかと思います.今は陪診もなくなったので,エキスパートの先生がどのような外来を行っているのか,みたこともない先生も多いのではないかと思います.
世の中にはガイドブックがたくさんあり,それらの違いもわかりにくいのですが,糖尿病・内分泌疾患の外来診療にフォーカスしたガイドブックはあまりありません.さらに重要なのは,糖尿病・内分泌疾患診療は外来がメインであり,外来で完結してしまうことも多いので,研修医や専攻医が入院患者さんを中心にみていても学べないことがたくさんあるという点です.
私自身,これまで専門医機構認定の「内分泌代謝・糖尿病内科領域専門医研修ガイドブック」の編集に携わる機会があり,内容は充実したものができたのですが,その際に外来診療のノウハウを書ききれていないことに気づきました.そのような状況を踏まえて,診断と治療社の担当の方と相談して企画したのがこの「外来診療のための糖尿病・内分泌疾患ベストプラクティス」です.編集代表として,私が外来初心者だったらぜひ購入したいと思うような多くの工夫を行いました.
まず各分野の診療のエキスパートのなかから,豊富な経験と臨床力があるベテランの先生を厳選して編集に携わっていただき,それぞれの先生方に「外来診療の心構え」を書いていただきました.これは予想を超える素晴らしい内容で,私自身大変勉強になりましたし,これを読むだけでも,本書を買っていただく価値があると確信しております.さらに,実際に外来診療の指導を行っている先生の具体的な方法やコツも記載していますので,指導医にとっても参考になるかと思います.
「Part 01 診断学総論」では,実践的に役立つ内容が満載です.私自身も「内分泌代謝疾患の検査の読み方のコツと治療の際に大切なこと」で通常の教科書を読んでもわかりにくい,しかし大切なホルモン値の読み方,治療の考え方のエッセンスについて執筆しました.その他にも,「内分泌代謝疾患における漢方薬のコツ」や「コロナ禍で変化した?…内分泌外来診療」など,普段なかなか学べない項目があります.
疾患については頻度の高い32の糖尿病・内分泌疾患に絞り,しっかり読み込めば明日からの外来に早速役立つように,詳細に解説をしていただきました.コモンディジーズである高血圧,糖尿病,脂質異常症,肥満症,骨粗鬆症,脂肪肝なども,まさに通常の教科書には書かれていない,エキスパートの外来のノウハウが書かれています.また,ルーチンにフォローアップすべき検査なども具体的に記載しました.
さらに,知っておくとワンステップレベルが上がる各疾患のエッセンス,トリビアを含めたコラムを充実させました.「妊娠初期に妊娠糖尿病(GDM)を診断し,介入するべきか?」「慢性低ナトリウム血症に潜む罠」「偽性褐色細胞腫に注意」「ホルモン補充療法(HRT)の課題」など,思わず読んでみたくなる内容が満載です.
本書はガイドラインや教科書とともに読んでいただくと,知識とノウハウの両方が身について初心者でも安心して外来診療に臨めるだけではなく,ベテランの先生にとっても多くの気づきがあるものになったと自負しております.そして本書が多くの先生方のお役に立ち,ひいては,より質が高く患者さんの満足度も高い診療への一助になれば,それ以上の喜びはありません.

高橋 裕

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