
高橋裕教授らの研究グループの、世界で初めてとなる疾患iPS細胞を用いた細胞性免疫による下垂体疾患モデルを樹立した論文がNature Communicationsに出版されました。
高橋裕教授、京都大学(iPS細胞研究所)、蟹江慶太郎研究員、伊藤剛研究員、金子新教授らの研究グループによる、世界で初めてとなる疾患iPS細胞を用いた細胞性免疫による下垂体疾患モデルを樹立した論文がNature Communicationsに出版されました。この研究は高橋教授らが発見した「抗PIT-1下垂体炎」の疾患iPS細胞を用いたin vitroモデルを樹立したものです。
神戸大学時代から蟹江先生の7年越しの粘り強い研究の成果でリバイスも1年以上かかって見事に対応しレフリーからも絶賛されました。蟹江先生の努力と底力に敬意を表するとともに、共同研究者の伊藤先生、金子先生に心から感謝申し上げます。
今回の研究によって、抗PIT-1下垂体炎が確かに細胞傷害性T細胞によって引き起こされることが証明され、その詳細な発症機序が明らかになるとともに、効果的な薬剤のスクリーニングやその他の多くの細胞性免疫による自己免疫疾患への応用が可能であるという点で大きな可能性を持っています。
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