
11/7-8 第35回 臨床内分泌代謝Updateに参加してきました。


今年も臨床内分泌代謝Update (in 松本)に参加しました!
高橋先生は Meet the Expert にて「クッシング病はなぜ難しいのか」を講演されました。クッシング病と異所性ACTH症候群の鑑別は実臨床でもしばしば悩ましく、現在もいずれかの鑑別がつかずにイスツリサを使用しながら慎重にフォローしている症例があります。臨床に直結する非常に有意義な内容でした。
紙谷先生は会長企画として「レセプトビッグデータを用いたICI関連内分泌irAEの病態解明」を講演しました。講演後には活発な質疑応答があり、当医局で実施しているNDBやDeSCなどを用いたレセプトビッグデータ解析への関心の高さを改めて実感しました。現在、当医局では奈良医大公衆衛生学講座との共同研究として、内分泌・糖尿病領域における複数の解析を進めています。
ポスターセッションでは3演題を発表しました。
勝又先生は「BRAF-MEK阻害薬が著効した視床下部症候群合併頭蓋咽頭腫の1例」、
宇和田先生は「TIOに合併したHPTおよびHHMで高Ca血症を呈した1例」、
新家先生は「低用量ピルによる高コルチゾール血漿への影響が異なった2症例」を発表しました。
また、現在関連病院で勤務されている池先生(市立奈良病院)は「粘液水腫性昏睡の治療を行うも究明できなかった1剖検例」、森口先生(奈良県総合医療センター)は「検診を契機に判明した甲状腺ホルモン不応症(RTH)の一例」を発表しました。
それぞれが興味深い症例を掘り下げて発表し、勝又先生と森口先生はそれぞれのセッションで優秀発表賞を受賞されました。おめでとうございます。
今後も、興味深い症例に出会った際には病態を深く検討し、文献的考察を加えて発表し、今回の学会のように積極的に情報発信を行うとともに、最終的には症例報告としてまとめられるよう努めてまいります。


