紙谷史夏先生、西岡祐一先生の論文”Immune Checkpoint Inhibitor-Related Type 1 Diabetes Incidence, Risk, and Survival Association”がJournal of Diabetes Investigationにアクセプトになりました。
当科では公衆衛生学教室との共同研究でレセプトビッグデータを用いた糖尿病、内分泌代謝疾患の病態解明に取り組んでいます。
これまで免疫チェックポイント阻害薬関連下垂体炎や甲状腺炎では生命予後が改善することが知られていましたが、その発症率の低さから1型糖尿病の場合の影響は不明でした。今回、紙谷先生は、レセプトビッグデータの免疫チェックポイント阻害薬が投与された2万人以上の患者さんのデータを用いて免疫チェックポイント阻害薬関連1型糖尿病の正確な発症率、そして発症した場合には生命予後が改善することを初めて示しました。
内分泌irAEの病態や機序を考えると非常に興味深い結果です。現在さらに20万人以上のビッグデータに増やして新たな課題に挑戦中です。