紙谷史夏先生、西岡祐一先生の論文がJDIに出版されました。
紙谷史夏先生、西岡祐一先生の論文”Immune Checkpoint Inhibitor-Related Type 1 Diabetes Incidence, Risk, and Survival Association”がJournal of Diabetes Investigation(JDI)に出版されました。
これまで免疫チェックポイント阻害薬関連下垂体炎や甲状腺炎では生命予後が改善することが知られていましたが、その発症率の低さから1型糖尿病の場合の影響は不明でした。今回、紙谷先生はレセプトビッグデータの免疫チェックポイント阻害薬が投与された2万人以上の患者さんのデータを用いて、免疫チェックポイント阻害薬関連1型糖尿病の正確な発症率が0.48%であること、そして発症した場合には生命予後が改善することを初めて示しました。内分泌irAE(免疫関連副作用)の病態や機序を考えると非常に興味深く、大きな意義のある論文になったと思います。
現在、さらにNational Date Base(NDB)を用いて20万人以上の免疫チェックポイント阻害薬投与患者さんを対象に内分泌irAEの新たな課題に挑戦中です。
JDIはオープンアクセスジャーナルですので、ご興味がある先生方はどうぞご覧ください。
私たちは公衆衛生学教室と共同研究で様々なレセプトビッグデータ研究に取り組んでいます。
当科の研究カンファランスでは、ガイドラインを書き換えるような大きな意義のある研究になるように指導しています。論文の書き方からプレゼンの仕方までエキスパートになるような勉強ができます。現在、多くのレセプトビッグデータ研究が進行中で、他の研究を学ぶことで自分の研究の参考にもなります。
毎週火曜日、金曜日の夕方に開催中であり、ご興味のある先生や学生さんは見学いただけますので、お気軽にご連絡ください。