
中島拓紀先生の論文”Dietary Habits and Osteoporotic Fracture Risk: Retrospective Cohort Study using Large-Scale Claims Data”がJ Endori Societyにアクセプトになりました。
中島拓紀先生の論文”Dietary Habits and Osteoporotic Fracture Risk: Retrospective Cohort Study using Large-Scale Claims Data”がJ Endori Societyにアクセプトになりました。
この論文では1100万人のDeSCデータベースを用いて特定健診を受けた92万7130人を対象に生活習慣と骨折リスクの関連を調べました。
その結果、これまでよく知られている喫煙などのリスク因子に加えて、朝食抜き HR 1.18、夜遅い夕食 HR 1.08と不健康な食生活とリスクの増大との関連が明らかになりました。特に朝食抜きの集団は男性、夜遅い夕食、喫煙が多く、運動習慣が少なく、睡眠が不良で体重が増加しやすいという悪い生活スタイルの集積が認められました。
このことは朝食抜きそのものよりもその共通の背景を明らかにして介入することの重要性、例えば働き盛りで忙しい男性において結果として朝食が食べられない習慣になりがちな状況なども考慮する必要があります。
肥満、2型糖尿病、高血圧、脂質異常症などは生活習慣病として知られていますが、骨粗鬆症も重要な生活習慣病の一つです。健康的な食習慣と運動習慣、禁煙、お酒を飲み過ぎないなど総合的な指導が大切です。