榑松先生の論文がEndocrine Society副腎部門の論文2024 に選ばれました。
榑松先生の論文「Adrenal crisis associated with COVID-19 vaccination in patients with adrenal insufficiency: A literature review」がEndocrine Society副腎部門の論文2024 (Endocrine Society Thematic Issue on Adrenal Disease 2024)に選ばれました。おめでとうございます。
本論文では副腎不全の患者さんにコロナワクチンを投与した場合に、発熱や食思不振を呈した場合には副腎クリーゼのリスクがあることを報告したものです。基本的にはワクチン接種後に発熱や食思不振を呈した場合には3倍以上のヒドロコーチゾンの服用を推奨しています。またアデノウイルスベクターの場合には1回目から、mRNAワクチンの場合には2回目にリスクがあります。COVID-19は収束しつつありますが、今後もワクチン接種は継続される状況において、念頭に置いておく必要があると思います。副腎不全の患者さんを診療されている先生方にご参考になりましたら幸いです。
また副腎不全でヒドロコーチゾン治療中の患者さんは、コロナワクチン投与後の体調不良の場合にはまずヒドロコーチゾンを3倍に増やすとともにすぐにかかりつけの病院に相談することが大切です。