奈良県立医科大学6年生の竹下沙希さんの論文がBMC Public Healthにアクセプトになりました。

奈良県立医科大学6年生の竹下沙希さんの論文“Novel subgroups of obesity and their association with outcomes: a data-driven cluster analysis”がBMC Public Healthにアクセプトになりました。

竹下さんは医学部学生で基礎医学教室で研究をしていましたが、その後公衆衛生学教室のビッグデータ解析を始め、4年生の頃より高橋教授と西岡先生の指導のもと糖尿病内分泌内科学のテーマに取り組みました。統計解析と英語に抜群のセンスがあり、もともとシングルセル解析で用いられる統計手法を、臨床のビッグデータ解析に応用して新たな視点を切り拓きました。

また出版されたら詳細をお知らせいたしますが、BMI35以上の日本人の高度肥満患者を特定健診およびレセプトデータをもとにクラスター解析を行い、さらに各クラスターの腎予後、生命予後まで明らかにしました。この手法は新規であるためレフリー、エディターからも何度も厳しいリバイスを要求されましたが、卒試、国試の勉強をしながら見事に乗り切りました。

私が奈良医大に来てから何人かの学生が学会発表、研究にチャレンジしてくれました。その中で在学中に論文のアクセプトにこぎつけたのは竹下さんが初めてで、素晴らしい達成を成し遂げたと思います。奈良医大の学生さんは皆さん素晴らしいポテンシャルを持っているので、このようなチャレンジをしてみたい学生さんを心からお待ちしています。

竹下さんはニューヨークの予備国連でもファシリテーターを担当し奈良医大チームとして受賞したり既に国際的に活躍しています。医師になっても高い目標と広い視野を持ってさらに発展してくれることを心から願っています。

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