医師の声

女子学生、女性研修医、大学院入学を考えている皆さんへ

私は2009年に自治医科大学を卒業し、地域医療に9年間従事した後の2018年に当科に入局しました。糖尿病専門医を取得し、日々の診療で疑問に思うことは広く検索し、できるだけ最新の知見を得ることを心掛けていましたが、それで満足していました。娘2人の育児もあり、大学院入学は考えもしませんでした。

1年前、主人が大学院に入学して基礎研究を始めたことから、「研究をすることで臨床にも深みが出る」という言葉を思い出しました。「育児はあるけれど、臨床は楽しく離れたくないけれど…」こんな私でも研究の道はないかと思い、石井前教授、高橋教授に相談しました。そして半年前、社会人大学院生として大学院に入学しました。研究テーマは、臨床医としての勤務を継続しながら行える内容で、日々の疑問の中から相談しながら決めました。

現在は、糖尿病・内分泌内科の医局員の先生方の協力や、たくましく育った娘たちや夫に助けられ、臨床業務、研究、教育など忙しくも大変充実した毎日を過ごしています。時に大変なこともありますが、育児という女性としての人生の大切な時期に、糖尿病・内分泌内科医としての臨床を継続しながら研究もさせていただいていることはよい経験だと思います。当医局は教授や医局の皆が出産・育児と仕事の両立に理解があり、また女医も多く、ライフスタイルに合わせた柔軟な働き方ができる医局だと思います。是非一度、医局に見学や相談にいらして下さい。

紙谷 史夏

ワーママの働き方についてお話させていただきます。私は専攻医を終えて妊娠出産致しました。その後育休6ヶ月で仕事復帰しました。もちろん1年育休をとる事が出来ますので、自分のタイミングで戻ることが可能です。

復帰の際に糖尿病に加えて内分泌を診療し始めました。初めは知識もなく不安なこともありましたが、育休中にも内分泌のweb勉強会が週に1度あったため、お休み中も参加することができ、少しでも実臨床に基づいた知識を構築することが出来ました。また、他院の内分泌で御高名な先生方も勉強会にご参加下さり、PAや骨粗鬆症、Cushing症候群など基本的な所から教えてくださったのでかなり知識を習得することが出来ました。

この時代だからこそ始まったリモート勉強会は私にとってかなり有意義なものでした。実際、復帰後は多彩な内分泌症例ならびに糖尿病症例を診療させて頂きましたが、チーム体制のサポートがあるため、急な早退などにも対応して頂けて無理なく診療をさせて頂いております。

また土日も週末当番の先生が当直の他にいらっしゃるので、家庭の事情で週末に病院には行けない時でも患者さんの状態を把握することが可能です。女医の皆様が内科(糖尿病、内分泌を含め)をやりたい!専門医を取りたい!けれど、仕事、出産、子育てと全てこなせるか心配だというのは誰しもが感じることだと思いますが、我々ができるだけサポートさせて頂きますので、是非一緒に診療してみませんか?お待ちしております。

玉城 由子